人物・人形

 羽子板のおもきが嬉しついぞ立つ The Hagoita  I’m so happy to see you  never to leave one’s footsteps

この絵は、素朴であたたかな日本の正月の情景をやさしく描いた俳画です。羽子板を手にした幼い女の子が、嬉しそうに微笑む姿は、無垢な喜びや家族の団らんを思い起こさせます。俳句「羽子板の おもきが嬉し ついぞ立つ」は、子どもの心の動きを素直に詠んで...
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チューリップ(Tulips)

これら三作のチューリップの俳画は、それぞれ異なる構図と俳句の調べがありながらも、共通して春の訪れと日常の喜びをやさしく描き出しています。一本ずつ寄り添うように立つ一作目、まっすぐ空を見つめるような二作目、そして束ねられて未来への希望を象徴す...
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ふるさとは 昔ながらの 粽かな 風ふけば 来るやとなりの鯉のぼり

ふるさとは むかしながらの ちまきかな風吹けば 来るやとなりの 鯉のぼりふるさとは むかしながらの ちまきかな"In my hometown,chimaki as in old times—a taste of the past."風吹けば...
人物・人形

「日本の男子うれしき端午のかな」  “Joyfuk are the boys- on Japan’s festive day for suns and strength”

「日本の男子の逞しき端午の子」この一句とともに描かれたのは、赤い前掛けに金太郎の文字、手には大きな斧を持つ元気な男の子。端午の節句に飾られる金太郎は、健やかな成長と勇ましさの象徴です。愛らしい表情の中にも力強さがにじみ、子どもらしい無邪気さ...

「まず蝦蛄の にぎり注文して 生る」”Ordering mantis shrimp sushi first—life begins.” わさび(Wasabi)

寿司屋の暖簾をくぐり、カウンターに腰を下ろす。何を頼むか、迷うふりをしながらも心は決まっている。まずは蝦蛄(しゃこ)のにぎり。淡くくすんだ色合いと、ほどよい歯ごたえ。華やかではないが、静かな風格がある。蝦蛄を口に運んだ瞬間、ふっと肩の力が抜...

「愛信恕(あい・しん・じょ)」Love others, treat others with trust, and remember to be considerate and forgiving. 南天(Nandina domestica)

「愛信恕」とは、「人を愛し、信をもって接し、恕(おもいやり・寛容)を忘れない」という、人間関係の理想的な在り方を示した言葉です。墨の濃淡で描かれた大ぶりな葉が、力強くも優雅に広がり、静けさの中に生命の躍動を感じさせる。葉の根元には小さな朱色...

木瓜(ボケ)の花 the early spring blooming of the jyukuri (bokeh) flower.

この作品は、早春に咲く木瓜(ボケ)の花を題材とした日本画と俳句の融合である「俳画(はいが)」です。繊細な筆づかいで描かれた朱色の花と若葉が、春の訪れを静かに告げています。枝の流れや余白の美しさからは、自然のやわらかな息吹が感じられ、控えめで...
動物・鳥・昆虫

「母通る 枯草色の 春日中」“Mother passes by in the dry grass-colored spring sun,”

この俳画に詠まれている句「母通る 枯草色の 春日中」は、春の日差しの中を母が歩く様子を捉えています。「母通る」は、作者が母の姿を目にしている情景を表し、その歩みには穏やかさや安心感が感じられます。「枯草色の」は、冬の名残を留める草の色を指し...
動物・鳥・昆虫

うぐいす(Japanese bush warbler)

In early spring, the Japanese bush warbler, known as "uguisu," fills the air with its melodious "chirp-chirp" song.This ...

「ハイと云ふ 返辞むつかし 入学す」 I’ll say yes, but it’s hard to reply. I’m entering the elementary school.

「ハイと云ふ 返辞むつかし 入学す」(はいと いう へんじ むずかし にゅうがくす)I'll say yes, but it's hard to reply. I'm entering the elementary school.この句は、...